庭に毎年”蘭(ラン)”が咲く。そんな夢を叶えたくて「庭蘭」が誕生しました。
庭蘭(ニワラン)とは?
『庭蘭(ニワラン)』という風に呼んでしまうと、まるで世界中に数ある”蘭(ラン)”の中に「ニワラン」と呼ばれる種類があるように聞こえてしまいますが、実はそういうわけではありません。
世界中にたくさんある”ラン”と分類される品種の中で、『土でも栽培できる』『寒さに強く、戸外で越冬できる』『庭植えで翌年も花が咲く』といった条件を兼ね備えたグループを「庭蘭(ニワラン)」呼びます。
日本では、昔からシュンランやスルガランなど、古典園芸品種に分類される様な”ラン”は、愛好家の間でよく栽培されてきました。
一方、シンビジュームや胡蝶蘭などのとても華やかな”ラン”を贈り物にする文化が日本に伝わり、それらを温室で栽培する愛好家もたくさんいらっしゃいます。
そんな”ラン”好きな方が、ふと思い立ってしまった「庭でこの華やかなランを咲かせてみたい。」という想いが、形になったのが「庭蘭(ニワラン)」です。
庭蘭の多くは、片親にシンビジュームを持ち、もう片親にはシュンランやスルガランなど日本の古典園芸品種を持ちます。
そのおかげで、花には、シンビジュームのゴージャスで美しい雰囲気がありながら、比較的小輪で、開花しやすく、花芽も持ちやすいものが多く。また、良い香りを持つものもたくさんあります。
また、もう一つの特徴として、開花特性が強いため、多くのシンビジュームの様に栽培途中で花芽を減らす必要がなく、一旦路地におろしてしまえば、肥培管理と害虫対策を除けば、手を加えることなく、毎年花を見せてくれます。
『庭植え』で栽培するコツ
寒さにとても強く、多少の雪をかぶっても枯れることもありません。
そんな強健な『庭蘭』ですが、実は花芽とつぼみは寒さに弱く、花芽が付いている状態で冬の寒さに直接当ててしまうと傷みが発生したり、時にはその花芽を枯れさせてしまうことがあります。
そのため、お届け年の最初の冬は、室内か戸外の軒下など霜の当たらない場所で管理し、春が来て、花が終わってから路地におろすことが庭植えにする最大の“コツ”です。
以後、翌年からは、寒い冬が終わり、霜の影響が少なくなるころより、花芽が動きはじめ、暖かい春がやってきた時点で開花するようになるため、放っておいても毎年庭で開花します。
なお、秋咲き品種の場合は、花後軒下などで管理をし、霜の心配がなくなる早春に植えつけを行います。
年々と株が大きくなり、年々と花が増える!
庭蘭の生育の仕方は、交配種とはいえ基本的にはシンビジュームと同じです。
一つのバルブからは2つの新芽が発生し、それぞれにバルブができます。それぞれのバルブには花芽が2つずつあり、季節がやってくるとその花芽が生育をはじめ、開花します。
通常、シンビジュームは1つのバルブに2つの花芽を付けておくとエネルギーの取り合いが発生し、輪数が減ったり開花しなかったりするため、片方の花芽を取り除きます。ところが、ほとんどの庭蘭(ニワラン)の場合、花芽を取り除かなくても十分に立派な花を咲かせるため、1年経つごとに飛躍的に花数が増えます。
もちろん鉢植えでも楽しめますが、路地植えにした時の2年目以降の株のボリュームと花数は、一見の価値があります。
庭蘭の理想的栽培環境
庭蘭はとても強健で、戸外で栽培しても枯れることなく元気に生育し、毎年花を見せてくれます。
ただし、真夏のギラギラとした強い日差しで葉が焼けてしまうことがあります。
これで完全に枯れてしまうことはまずありませんが、葉が焼けてしまうと株全体の見た目が損なわれてしまうので避けたいところです。
落葉樹などの木陰は、夏の強い日差しを避け、秋~早春にはしっかりと日に当たる理想的な場所です。
庭ラン(ニワラン):Gallery
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